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私は、すーぐ“グラフ”を使ってくる奴は全員“詐欺師”だと思ってる

こんにちは、もっつです。

投資をしていると様々なデータを目にすることがありますが、その中でも「時系列折れ線グラフ」を見かける機会が非常に多くあります。

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https://gentosha-go.com/articles/-/20748から引用

例えばコレ。みんな大好きS&P500の長期チャート。とりわけ、長期投資の有用性を示すためによく使われます。

チャート自体は事実そのものなので否定はするつもりはありませんが、私はどうもこの手のグラフがあまり好きではありません。決してグラフが苦手だとか読めないとかそういう意味ではなく…具体的にいうと、グラフの“使われ方”があまり好きではないのです。

そこで今日は、私は「グラフ」を使って結論めいた事を決めつけにかかる人は、有無を言わさず全員“詐欺師”だ、ということにしている話を、つらつらと書き綴ってみたいと思います。

『貴様、グラフを提示する意味を理解しているのか』

これは10年ほど前の、私が大学院時代に研究室にいた頃の思い出話になります。

当時、河川工学の研究室に在籍していて、その研究室に“I教授”というボスがおりました。このI教授、とにかくパワハラが凄く、我々学生から「インテリヤクザ」「利根川」等と恐れられていました。

※なぜ「利根川」かというと、我々の研究室が関東の利根川を研究対象にしており、某キャラとかけていたから

…それがどれだけ凄かったかというと、同期4名のうち、私以外の2名を病院送り(1名はうつ病、1名は嗚咽が止まらない謎の病)にしたほどです。

※尚、当時研究室のある先輩は「I教授、今年は4打数2安打だな」と表現していた

この研究室では、月1回ゼミで研究進捗を発表させられます。発表中はいつも、ド真ん前に鬼のI教授が殺人者の目つきで私を睨みつけます。そこで研究成果が芳しくないものなら、もはや人権を無視するレヴェルの罵詈雑言を、皆の前で浴びせられるのです。

そんな恐怖のゼミが定期的にやってくるのですから、当人である私は必死です。『何も進んでません…ふぇぇ』などと諦めたら、何されるか分かりません。意地でも“やってる風”を装って急場を凌がないといけない…そこで、何かしらの「グラフ」を作るのです。

グラフをこさえておけば、取り敢えず“それっぽく納まりますからね。プレゼンで『このグラフに示すとおり、この現象は◯◯であることが明らかです(キリッ』などと語り、難を逃れようとしました。

……

ただし、I教授は河川工学の権威。我々のそんな浅はかな考えはお見通しです。私が急場を凌ぐが如くこさえたグラフを指して、I教授はこう突き返すのです。

『貴様、グラフを提示する意味を理解しているのか』

グラフは未知の現象を当てるものではない

I教授の言わんとしてる事は、こうです。

グラフというのは“既に起きた”現象のアウトプットです。しかし、見てる側はついつい“起きていない現象”まで勝手に連想してしまいがちです。

右肩上がりのグラフを提示されれば、それはつまり右肩上がりに起こる現象なのだと連想してしまいます。しかし、試してもいない未知の現象まで保証するものではありません。

グラフというのは、既に起きた現象の集合体であり、未知の現象を言い当てる代物ではない。

安易に「グラフがこうだから、◯◯もこう起こるはず」などとほざくな!貴様は全てを知り尽くした神様にでもなったつもりか!』

という事です。至極ごもっとも、おっしゃる通りですね。。。

“考えが浅い奴”ほど、グラフを多用して説得する

自分の主張を他人に聞き入れてもらいたい時、私たちは何かしらの「アイコン」を用いたがります。数値だったり写真だったりイメージであったり。それが説得力を向上させるパワーに繋がるからです。

そういう意味では、グラフはとても優秀です。具体的な数値や、目に見えづらい“傾向”を一枚の画像としてスッキリ示せるのですから。それでいて、なんだか“専門性”も演出できます。これほどラクで便利な“説得ツール”はありません。

…そこでI教授は続けてこう叱るのです。

『人は安易に成果を求める時に限ってグラフを示したがる。

考えが浅い奴が、特に程度が低い人に向けて手短に説得しようと画策する時に、人はグラフを多用する。

今の貴様の姿が正にそれだ。貴様は私の事を“コイツはこれくらいで良いだろう”と、腹の底で舐めてるのだよ』

ああ。。。全部お見通しや、I教授。。。

グラフで答えを示そうとする奴は“詐欺師”だ

まだI教授の“言葉のレイプ”は終わりません。

最後にこんなトドメを刺してフィニッシュを迎えます。

『物事の本質は、起きた現象を考察し、仮説と検証を繰り返して導くもの。それでも答えらしい答えなど出てこない事が殆ど。だから「研究」なのだ。グラフはそのプロセスの道具のひとつに過ぎない。

グラフをただ示して、簡単に結論らしきものを語る奴は、詐欺師と一緒だ。

……

なんか、この記事を書きながら10年ほど前の当時の感覚が思い出されてしまいました。

人っつのは、凄い人間に凄まじい論破をされると、どうなるかご存知ですか?

自然と涙がウルウル滲んでくるんです。

口ごたえも出来なくなり、手足も反応が鈍り、最後に動くのは涙腺なんですよね。参考になりますね(どこがだよ)

私たちの日常で蔓延する「グラフ」

冒頭のS&P500の長期チャートもそうですが、投資に触れていると、様々なグラフを目にします。

勿論そのチャート自体に嘘偽りは無いのでしょうが、説明してる側が、手っ取く求心力を示したくてグラフを用いているケースを、本当によく見かけます。

  • 何か“それらしい”グラフを提示しながら外貨建て保険を勧める保険屋にせよ…
  • ボリンジャーバンドが2σで云々カンヌン…』と語るウルフ◯田にせよ…
  • 『国際分散投資と米国株投資、どっちが有利か検証してみた!』等と語るSNS上の有名人にせよ…

専門的なグラフを見せつけて、手っ取り早く無垢な初心者の心を掴む…基本形はみんな一緒です。違うのは、そこに「お前は詐欺師も同然だ!」と強烈に論破してくれるI教授のような権威がいないだけです。

 

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…ちなみにこれは、金融庁のホームページhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html

にある「資産運用シュミレーション」というものなのですが、私、この金融庁の資産運用シュミレーションのグラフて、大っ嫌いなんですよね。

これってI教授が語っていた『程度の低い人間を、手短に説得しようと画策している』姿そのものだと思うんですよね。やはり、安易にグラフを使って興味を引かせる策略は、どうも好きになれません。

※勿論「つみたてNISAって分かりにくいから、せめて取っ付きやすいコンテンツを…」という金融庁の意図は分からんでもないですけどね。

おわりに

私もそうでしたが、投資を始めた頃は、どんなに調べを尽くして勉強しても、経験が無いぶん不安が付きまといます。そうなると、発信力のある“先輩”を参考にしたり、或いは模倣する事もあります。その方が信用出来るか?出来ないか?というのは、最初の頃は判断が難しいです。みんな真っ当に見えますし。

そこで、私の場合は、それっぽいグラフを使って「これが答えだ!」等と決めつけにかかる人は、有無を言わさず全員“詐欺師”だ、ということにしたのです。だって、私がそうやって教授に怒られてましたから。投資ではなく研究分野でしたけどね。

勿論、経済のグラフやデータ類は重要な情報であることに間違いはありません。しかしそこに“絶対的な答え”があるのではなく、大事なのは自分がそれを見て何を感じて何を思うのか…で、その形は多種多様で然るべきです。素人が経済的なグラフをどうこねくり回したって“絶対的な答え”なんか出ませんし、そもそも投資にそんなものないんですから、その時点でそんな奴お察し…ですよね。強いて言うなら「“資産運用シミュレーション”通りに行くことなんて、100%あり得ない」という絶対的な答えはありますけどね。

……

ところで、なんで10年も前の学生時代のエピソードが、こんな事細かに残っているか?その補足をしときます。

とにかくパワハラ研究室だったので、毎回ゼミが戦争状態なので、当人は余裕が無いんです。そこで、同期同士で結託して「ゼミで言われた指摘事項の議事録を取る係」を作って、輪番制で対応してたんです。そのwordファイルが今でも残ってたんですね。

今回のこの議事録をとってたのが、同期のN君。N君はバカがつくほど真面目なので、『貴様!』とか『詐欺師!』とかも丁寧に文字に起こしちゃうんですよね(笑)

ま、そんな性格だからN君は当時うつ病になっちゃったんですけど…(ちなみに今はN君は元気です)

 

本日も、お読みいただきありがとうございました!