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「投資知識ゼロ女子」にiDeCoとつみたてNISAを始めさせた話 ~5.株は本当に悪なのか~

シリーズもの記事『「投資知識ゼロ女子」にiDeCoとつみたてNISAを始めさせた話』になります。投資の知識も無く警戒心が強い私の嫁さん「Rちゃん」に、なんとか投資や資産運用を理解させるべく、私もっつが悪戦苦闘を繰り広げた実録シリーズです。

 

前回の記事では「定期預金・保険・持ち家で資産運用できたのは、もう過去の話」ということをRちゃんに解説しました。

定期預金もダメ、保険もダメ、国の年金も何だか不安…じゃあどう資産運用すればよいのか??そうです、今日は、いよいよ「株式投資」という存在について切り出していこうと思います

…しかし、投資に知識のないRちゃんは「株」というものに猛烈な拒絶感を持っています。ともすると「偏見」も抱いています。こういった人に対して、株式投資の有用性をこんこんと説明しても逆効果です。今回は、Rちゃんが株に対する強い拒絶感の偏見に十分注意し、まずは「株=悪」というイメージを変革していこうと思います。

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株=ギャンブル?

株式投資に縁のない人に株のイメージを聞くと、必ずといっていいほど「株=ギャンブル」といった返事がかえってきます。たしかに、ある側面では間違ってません。かくいう私も、いちばん最初はそう思っていました。

…しかし、果たして株式投資とはそれだけなのものなのでしょうか?

株式投資について全く知らない人は

  • 株主がもつ権利
  • 配当という概念

というものを知らない事が多いです。なので、そのあたりをRちゃんに解説していきます。

経営と資本の分離

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事例:街のとあるバー

たとえば、街にとあるバーがOPENしたとしましょう。では、そもそもこのバーの「OPEN資金」を支えたのは、いったい誰でしょうか?

店長?シェフ?ホールの姉ちゃん?…いいえ、これらはお店の「経営」を支えてる側の人です。

資金を支えているのは、出店時に数千万円の資金を出資した「オーナー」です。どんなお店も先立つ資金が必要ですから、たいていは「オーナー」が銀行から融資を受けたり持ち金をはたいて出資します。オーナーは個人だったり企業体だったりしますね(今回では、店長とオーナーが同じ人のような「個人店」は除外します)。

オーナーというのは、別に店舗に出勤しなくていいし、調理師免許もいらないし、何ならお酒が飲めなくたっていいのです。極論、資金さえ提供すればOKなのです。

ただし、オーナーはボランティアではありません。←ここ重要

出資した分、ちゃんとその後見返りを求めますし、店長は売上の一部をちゃんとオーナーに還元しないといけないのです。また、シェフや店長が「メニューの方針を一新したい」といっても、オーナーは「ダメだ!」と拒否したり、最悪、店長を変える権利だってあります。なぜなら、オーナーの資金でお店が成り立ってますから。

このように、店の「経営」を支える人(店長やシェフ)と、店の「資本」を支えている人(オーナー)が違う人で構成されている状態を「経営と資本の分離」といいます。

経営と資本の分離は良いこと?

この事例を見ると、何だかオーナーが性悪の悪者みたいで、雇われ店長が可哀そう、そう見えちゃいますね。そもそも、店長とオーナーは一緒でもいいんじゃね?と思えてしまいますね。

しかし、この経営と資本が分離している状態はとても良いことなのです。

なぜなら、経営と資本が同じ人物で構成されていると、独りよがりな経営になってしまうからです。プライドばかり高く時代遅れな経営になっちゃったりもします。

身銭をはたいて投資したオーナーが、店長に口うるさく経営の口出ししている方が、実は、店の経営としては正しくチェック機能が働いている健全な姿なのです。

企業と株主の関係性

例えば世界のトヨタみたいな企業でも、この「店長⇔オーナー」の構図と同じく「企業⇔株主」という構図で、株主の出資で企業の経営が成立してます。

ただし、出資するといっても、トヨタの口座に直接現金を振込むことはありません。たくさんの人がシステマティックに出資手続できるように「株式」という形をとっています。株って慣れない人にとっては概念が難しいですが、要は、出資する人と企業の間に、いったん「株」という無形のチケットを介しているだけです。出資したければ、会社に直接お金を渡すのではなく、その会社の株を買って株主となるのです。

トヨタ自動車の会社の資本を支えているのは、身銭をはたいて出資する「株主たち」で、私みたいな個人だったり企業体だったり…別にトヨタの社員じゃなくても良いのです。まさに上記のバーの例と一緒ですね。

もちろん、企業の経営がよろしくないと、株主は文句を言う権利があります。その文句を言う場がいわゆる「株主総会」というやつです。私たちみたいな株主から厳しい経営のチェックを受け、時には怒号も飛び交い、極論ですが社長を交代させる事だってできます。企業側はこれに真摯にこたえなくてはならないのです。

このように、企業と株主は、きわめて対等な立場で、強い緊張関係があるのです。

大げさにいうと、企業は何とか黒字経営して成長させることが「宿命」づけられてるのです。そうしないと出資してくれるオーナーが離れてしまいますから…

配当という概念

では、経営がうまくいったとして、出資してくれているオーナーにどんな見返りをすれば良いでしょうか?勿論、お店が安定的に黒字経営するに越した事はありませんが、いつまでもちゃんとした「形」でお返しないと、オーナーも怒っちゃいます。

また、オーナーが2人いた場合どうしましょう?Aさんは1,000万、Bさんは500万、というように出資額が違ったら、どう平等にお返しできるでしょうか??

この解決策のひとつとして「毎年、出資額×5%を還元する」みたいな方法があります。Aさんには毎年50万を、Bさんには毎年25万をお店のお金から捻出してあげるのです。そうすれば平等かつちゃんと「形」としてお返しができます。

このように、出資してくれた人に対し、経営で得たお金を還元してあげるのが「配当」という概念です。

事例:銀行に定期預金vs銀行“そのもの”に投資

例えば、手元に100万円の資金があるとしましょう。

まず、この資金で「みずほ銀行」の1年もの定期預金を組んだとします。メガバンの1年定期の金利がざっくり0.01%とすると、1年で100円の利子がもらえます。実際はここから税金が引かれますから、得られる利益は80円くらいです。

一方、みずほ銀行"そのもの"を運営している本丸の企業「みずほフィナンシャルグループ」(以下「みずほFG」という。)の株を100万円分買って投資したとしましょう。こちらも2018年現在の状況でざっくりと、税金も加味しますと、だいたい1年で約30,000円の「配当金」をGETできます。

  • 100万円、みずほ銀行に定期預金→1年で約80円の「利子」をGET
  • 100万円、みずほFGの株を購入→1年で約3万円の「配当金」をGET

…あれ、同じ「みずほ銀行にお金を使う」でも、随分もらえる額が違うと思いませんか??

株主は「顧客」ではなく「オーナー」

この2つのパターンの大きな違いは「みずほFGから見たら、あなたは何者か?」という点です。

定期預金を組んだ人はただの「1人の顧客」です。一方、株主は大げさにいうと「銀行のオーナーの1人」です。身銭をはたいて銀行そのものを支えてくれてるのですから、みずほFGしたら強大な存在なのです。「お客様は神様」ではなく「株主は神様」といったところでしょうか(笑)

もちろん、株投資は定期預金と違って100万から元本割れを起こすリスクがあります。リスクを負ってまでみずほFGに投資するのですから、みずほFG側は死ぬ気で株主に還元する「使命」を負います。

株主はオーナーとして一定のリスクを負っているかわりに、定期預金の顧客とは比べものにならないくらいの見返りを受けられるのです。よくよく考えたら、定期預金の客とは「覚悟」と「立場」が違うのですから、当たり前のことですよね。

まとめ

株価の上がった・下がったでギャンブル的に儲けを出すのも、たしかに株式投資のひとつの側面だと思います。しかしこれは本当にただの一面に過ぎません。

株式投資は、企業の「客」ではなく「オーナー」の立場で、企業から強大な見返りをいただく行為、という側面もあるのです。

実は、上記の話の途中で、Rちゃんから「定期預金の方が資金が減らないし安全じゃん」という猛烈な突き返しがあったのですが、そこで私は…

定期預金が「安全」なら、その定期預金を運営している銀行はツブれないってことじゃん?

ってことは、銀行"そのもの"も「安全」ってことじゃん?

ってことは、銀行"そのもの"に投資しても「安全」ってことじゃん?

ってことは、銀行“そのもの”に投資して30,000円の配当金をGETしたほうが、定期預金よりおトクじゃん?

株主っていうのは、ただの顧客よりすんごく強い立場なんだぜ?

という、必死の「スーパー屁理屈」をこねたのですが、意外と「たしかにそうかも知れない…」と納得してくれ、何とか切り抜けることができました(笑)

最初に抱いていた「株=悪」考えに、少しずつ変化が起きたようです。

…あぁ、株式投資を伝えるのって本当に難しいですね(T^T)

 

今後も、引き続きRちゃんへの説得は続きます。あぁ…「インデックス投資」までの道は遠い。

 

本日もお読みいただきありがとうございました!