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「投資知識ゼロ女子」にiDeCoとつみたてNISAを始めさせた話 ~4.「資産運用=定期預金+持ち家+保険」という謎神話~

こんにちは、もっつです。

シリーズもの記事『「投資知識ゼロ女子」にiDeCoとつみたてNISAを始めさせた話』になります。投資の知識も無く警戒心が強い私の嫁さん「Rちゃん」に、なんとか投資や資産運用を理解させるべく、私もっつが悪戦苦闘を繰り広げた実録シリーズです。

前回の記事では、公務員であるRちゃんに「公務員にiDeCoが解禁された真意」を解説し、何か資産運用に対して手を打たなくてはいけない…!?という気持ちをあおってみました。

さて、少しずつ気持ちが動きつつあるRちゃんから「なんとなく資産運用が大事なのは分かったけど、具体的に何すればいいの?私ちゃんと定期預金とかやってるよ?」という言葉が出てきました。

このブログをお読みの方にも、

「定期預金を組んで貯金しなさい」

「結婚したら家を買いなさい」

「しっかり保険には入りなさい」

親世代からそう言われて育った人も多いのではないでしょうか?Rちゃん自身もその一人です。

今回のテーマは、古くから伝わる、資産運用といったら「定期預金を組め」「家を買え」「保険には入っとけ」という教えは、本当に今の時代に合ってるの?ということを、Rちゃんに説いていこうと思います。

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各項目の真相を掘り下げていこう

この節の参考資料として、モーニングスター(株)朝倉智也氏『ものぐさ投資術』 の一節を参照しました。

「定期預金を組め」の真相

例えば「ゆうちょ銀行に、100万円の定期預金(3年以上)を組む」としましょう。

今から30年近く前の「1990年」時点では、上記の条件で金利は6.33%だったそうです。1年で100万円×6.33%…つまり約6万円の利子が付きます。これを3年繰り返すわけですから、トータルで約20万円を"預けてるだけ"でGETできたわけです。

しかし「2016年」時点になると、金利は0.025%となります。同じく3年間預けると、GETできる利子は約750円…もはや比較する気も起きませんね(笑)

今の私たちからすると「定期預金」の利子はゼロに等しく、ほぼ「お金の預かり場」としか機能していません。しかし、昔の人から言わせると「定期預金」というのは、お金の預かり場でもあり、しかも結構な利子をGETできる代物、という認識が少なからずあったのです。

なので、団塊世代の親から「定期預金を組んどけ!」と教えられても、今の私たちとは「定期預金」に対する印象が全然違うのです。

昔は「抱かれたくない男」常連のキワモノ枠だった出川哲朗が、今の若い子供には超人気者に…みたいなことですかね(笑)

「家を買え」の真相

今は住宅ローンの金利は非常に低い時代で、2018年現在、安いネット銀行で変動金利が0.5%以下です。しかし、昔はもっと住宅ローン金利は高かったようで、戦後の「高度経済成長期(1955年~1973年)」は住宅ローン金利は10%もあったそうです。

ここだけだと昔の人の方が不利な気がしますが、戦後の日本は「超インフレ社会」で、給料の額面がモリモリ上がっていく時代でした。世間では"所得倍増論"というワードが新聞を賑わせてたそうですから。つまり、昔の人は、住宅ローン金利が高くても、給料の額面が"倍増"していくのですから、ローンを組むのなんて全然余裕!…だったらしいです。

しかも、80年代になっていくともっと経済が上向き、土地の値段がモリモリ上がっていきます。つまり、庭付き一戸建ての家を持つだけで、資産(土地)が勝手に値上りするのです。

ですから、年配の人にとって「持ち家」とは、ローン組むのも楽勝、土地は持ってりゃ価値が上がる、比較的ラクに手に入る"絶対的資産"、という印象を持つ人が多いみたいです。なので、年配の人から「若人よ…家を買え!」とアドバイスされても、これまた印象が違ってきますね。

「保険には入っとけ」の真相

例えば「30歳男性、60歳で満期払済、死亡保障1,000万の終身保険」というシーンを仮定します。

この保険は、30歳~60歳の30年間保険料を払い続け、死んだら即1,000万円、60歳以降は保険料を払わずとも一生涯いつ死亡しても1,000万円もらえます。なお、死亡せずに保険を解約したら、これまで払った保険料を「解約返戻金」として、少し増えた額で返してもらえます。

…さて、今から30年以上前の「1985年」時点で、上記のシーンを試算すると、生命保険の標準的な予定利率が5.5%、保険料は10,100円/月、60歳までの保険料総額は363万円です。つまり、縁起でもないことを許してもらうと、60歳で死亡すると、363万円払って1,000万円貰うようなもので、640万円もオトク、ということになります。勿論、生きてる最中に保険を途中解約したら、363万円以上の金額を「解約返戻金」として返してもらえます。

しかし「2013年」時点のデータでは、同条件で比較するとら予定利率は1.0%、保険料は23,950円/月、保険料総額は862万円です。つまり60歳で死んだら、862万払って1,000万円貰うようなもので、先程よりオトク度はかなり減ってますね

…いかがでしょう、今と昔ではかなりオトク度が違ってますね。昔の人からすると「生命保険」は、死んだら割安で保険金GET、生きてりゃ貯蓄として活用、という“便利アイテム”だったわけです。

保険屋さんがよく「終身保険は貯蓄性が高いからおススメですよ♪」と言うのは、こういった性質があるからでしょうね。

 

なぜ今も「資産運用=定期預金+持ち家+保険」と言われるの? 

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定期預金も持ち家も保険も…今と比べると昔の方が条件が良いことが分かります。「定期預金+持ち家+保険」で、十分に資産運用が"できちゃっていた"世代、とも言えなくもないですね。

…しかし、この方法が最も有効だったのは、今から30年も50年も前のことです。なぜ平成が終わる今も「資産運用=定期預金+持ち家+保険」の構図が受け継がれているのでしょうか…?

どれも「生活必需品」っぽいツラをしているから

例えば「定期預金」。数千万の大金をタンスに隠しとくのは危険ですよね。だから誰かに預かってもらうのは必要っぽいですよね。

「持ち家」だって、生きてく上で必要な「衣食住の住」ですから、自分自身の住まいを手にすることは必要っぽいですよね。

「保険」だって、一生涯自分は健康だ!と言い切れる人はいませんから、万一の備えは必要っぽいですよね。

…そう、どれもこれも「生活必需品」っぽいツラ構えをしているから、誰も存在意義を疑わないのです。

しかも、これらを手元に揃えとくだけで資産運用が“できちゃってた”…そんな親世代を見てきたら「あぁ、資産運用って、そんなんでいいんだ」って思っちゃいますよね。

デメリットを都合よく解釈するから

「定期預金」は言い方を変えれば、赤の他人(銀行)に自分の大切な大金を"ロック"され、自分のお金なのに好きに使わせてくれない代物です。しかし、いつしか「銀行が大金を守ってくれて、利子までつけてくれる」という風に考えがすり替わってしまうのです。

「持ち家」だって、たとえ土地の価値が暴落しても「マイホームというロマンは、お金にはかえられない」などと、不動産価値の値下がりなんて頭の中からどっかに消えてしまします。

「保険」も、何も起きなきゃ保険会社に自分の大金をロックされているだけです。しかし「これは日々の安心代だ」と、自己暗示のように言ってしまうのです。

このように、明確にデメリットがあるのに、自分自身で都合よく解釈を変えてしまうため、疑いもせずズルズルとお金を投じてしまいがちなのです。

 

「定期預金+持ち家+保険」それってホントに資産運用?

  • 1年間で1,000円にも満たない利子の「定期預金」
  • 土地の価値は先行き不透明、建物だけは確実に価値が下がる「持ち家」
  • 掛け金の割には、昔よりコスパがぱっとしない「保険」

これは本当に「資産運用」なのでしょうか…?これらで私の資産は増えてくれるのでしょうか?

「定期預金」も「持ち家」も「保険」も、昔と今ではだいぶ姿かたちを変えてしまったのですから、今の時代に即した資産運用法を考える必要がある。…私もっつはそう思います。

ちなみに、私はこれらの存在は否定していません。実際、楽天銀行の定期預金も使ってますし、昨年マンションも買いましたし、超少額の掛け捨て保険にも入ってます。

ただし、これらが「資産運用か?」と言われると「違う」と捉えています。これらで財を成そうなどとはこれっぽっちも思ってません(笑)

まとめ

 

「定期預金を組め」「家を買え」「保険に入れ」

昔の時代を生きた、私の親世代のような人たちは、確かにこの方法で資産運用にもなってましたし、我が子にも同じようにアドバイスする気も分からなくもないです。しかし真相を掘り下げていくと、ずいぶん時代錯誤なアドバイスのように聞こえてきますね。

現役世代の私たちが、その言葉をそのまま鵜呑みにしたら、いつまでたっても資産なんか増えやしません。今と昔は事情が違い過ぎるのです 

Rちゃんも「定期預金だけで「資産運用してるよ!」なんてドヤ顔するのは、ちょっと違うかも…」と、少しは納得してくれたようです。

 

次回も、Rちゃんの説得シリーズは続きます。こうご期待!

長文お読みいただいて、ありがとうございました!