もっつの効率的で妥当なブログ

お金もキャリアも人生観も…全部大事にしたい欲張りな30代男子。生活のあらゆるものを見つめ直し、QoL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を促す、お役立ちライフハック・ブログを目指しています。

【お知らせ】ブログの更新を終了いたします

こんにちは、もっつです。

突然ではありますが、本日2021年4月1日をもちまして、弊ブログ「もっつの効率的で妥当なブログ」の更新を終了させていただきます。

 

弱小ブログでありながら、細々と3年にわたり続けてきまして、いつも自分本位な内容ながら見てくれる方もいまして、誠にありがたい限りです。

 

はてなブログのアカウントを丸ごと閉鎖しても良かったんですけど、せっかく自分が書いた記事にも愛着はあるので、ブログ自体は残して、“凍結”という形をとります。

 

過去の記事ページは、煮るなり焼くなり、どうぞお好きにお使いくださいませ。元々何のしがらみもないフリーなブログですので。

 

Twitterは続けてますので、引き続きそちらで生存を続けて参ります。

もっつ (@motzmotzz) | Twitter

 

それでは、さようなら。また会う日まで。

 

もっつ

FP1級学科試験の合格体験記 ~専門外+独学+3ヶ月(約180h)⇒スレスレ一発合格の勉強法~

こんにちは、もっつです。

今回は、2021年1月に実施されたFP1級の学科試験に合格した私の勉強方法について、その実録を紹介してみたいと思います。

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私の試験の点数は、基礎編50点+応用編73点=合計123点。超ギリギリの合格です。

ハッキリ言って褒められる点ではありませんが…実はコレ、私が当初から狙っていた通りの理想系でもあります。その理由は、記事を読んでいくうちにお分かりになるかと思います。

ちょっと1記事としては長文ですが…今後、FP1級の試験を受けようと考えている方の参考になれば、と思います。

前提条件

まず、今回のサンプルとなる私もっつの属性等について紹介します。

  • 30代半ばの男、既婚、子供なし
  • 学歴は国立大学大学院、土木工学専攻修士課程を修了
  • 勤務先・仕事内容はヒミツ(土木を専門とする総合職として勤務)、金融機関や保険業界ではなく、その業界の職歴もない
  • FP2級は2018年9月に取得(2年以上のブランク)

まず、赤字で強調したように、私は土木工学が専門でして、金融機関でも保険業界でも働いたことがありません。よって、FP試験はかなり専門外です。

なお、実務経験としては、過去に「都市の再開発事業」に携わったことがあり、きんざいやFP協会に事前に電話確認したところ『勤務実績あり』との見解をいただいています。

専門外ではありますが、しいていうなら、2019年に宅建を取得していますので、E分野(不動産)に若干のアドバンテージがあります(といっても宅建も趣味で取得したんですけどね…)

あとは、5年前からインデックス投資等の資産運用も行い、随分前には個別株などの株式投資に触れている経験もあるので、C分野(金融)も少しだけアドバンテージがあります。

仕事でも活かされず、今のところFPを目指しているワケでもない…なので、“趣味レベル”での受験ということになります。たぶん受験者の中ではかなり珍しい属性の人間だと思います。

私が目指した“勉強方針”

このFP1級の学科試験は、6割(120点以上/200点)を取れさえすればよい、絶対評価足切り方式の試験です。高得点でも120点でも評価は同じで、合格者に順位の概念もありません。

しかし、いくら趣味で受験するとはいえ、他の人とは属性的にハンデがありますし、私も普段はフルタイムで働いているため、勉強時間を確保する観点でも不利な状況です。

…そこで、私の勉強方針は、

「独学+短期間で、スレスレの一発合格を目指す!」

というものに設定しました。

つまり、スタートの段階から、勉強期間も費用も最小の労力で、最大の効果を得られるギリギリ(120点チョイ超えの点数)を狙う「“超”省エネ戦略」をとることにしました。

なので、最初っから高得点は狙っていません。資格学校にも通いませんし、コツコツと長い期間かける方法もとりません。勉強期間は、自分自身の能力を鑑みて「3ヶ月間」に設定しました。

合格ギリギリを狙う!…といっても、一応は120〜130点くらいは取れるような勉強で取り組むことにしました。

勉強期間・累計勉強期間

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私は、勉強した日はそれぞれ時間を記録する様にしておりました。

これは、当時のメモから、私が勉強した日を黄色で網掛けし、その勉強時間(h)を紫色で表現し、カレンダー形式に復元したものです。

私もっつの場合、FP1級の学科試験に要した時間は、勉強期間は約3ヶ月(15週間)、累計の勉強時間は187時間…というのが実録です。

厳密に毎日やっていたワケではなく、カレンダーにある通り、正直サボった日もチラホラあります。

ちなみに、12/31~1/5なんか約1週間まるまる勉強をサボりました。これは、年末年始のダラけに加え、当時は新型コロナの緊急事態宣言が出る?出ない?という時期でして、試験自体が危ぶまれていたため、やる気が急激に無くなったからです…

使用テキスト

購入した参考書と各レビュー

まず、私が実際に手にしたテキストたちを、実物写真とともに列挙します。

 

①FP技能検定教本1級(6分冊)※1年型落ち版

通称「教本」

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【解説】

計6分冊で、定価で購入すると1冊4,400円×6冊=26,400円はします。めちゃくちゃ高いので、私は1年型落ち版をメルカリで7,000円で購入しました。

結論から言うと、ほぼ使いませんでした。理由は、後述の「④特訓テキスト」で事足りたためです。

 

②1級FP技能士(学科)精選問題解説集 ※1年型落ち版

③1級FP技能士(学科)精選問題解説集 ※最新版

通称「精選問題集」

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【解説】 

実は②の1年型落ち版は、前述①の教本を買った時にセットで付いていたものです。つまり、メルカリで教本(①)+精選問題集(②)の型落ちセットを7,000円で購入したワケです。

最初は型落ち版で勉強し、途中で『やっぱ最新版も持っとこう』と思い、③の最新版を購入しました。

この精選問題集は、早い話が過去問の集約です。過去に出た問題のうち、頻出で重要そうな問題をセレクトしてまとめてある解説付きの問題集です。

実は…この精選問題集は、1年型落ち版と最新版を見比べると、中身的に半分以上が同じ内容の使いまわしです『これで4,000円以上を取るとか、きんざいボッタクリだろ…』と感じたほどです。

なので、精算問題集は最新版を1冊持っていればOKです。最悪、1年型落ち版であってもたぶん事足ります。

 

④合格ターゲット 1級FP技能士特訓テキスト・学科

通称「特訓テキスト」「合格ターゲット」

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【解説】 

この本は、早い話が①の教本6分冊を、要点をまとめてコンパクトに1冊にしたというテキストです。

私が勉強した限りでは、高いお金を出して6分冊の教本を買うのは不要で、この特訓テキスト1冊買えば十分です。なぜなら、両者は本質的に中身が一緒だからです。

勿論、このテキストでは情報が不足しているシーンは多々あります。だからといって、教本なら載っているか…というと、そうとも限らず、結局自分自身でインターネット等で調べるハメになるからです。

この特訓テキストに載っていない情報は、教本にもあまり載っていない。そんな内容は深追いせずに諦める…そういう風に割り切って勉強した方が良いと思います。

 

⑤21年1月試験をあてる TAC直前予想 FP技能士1級

通称「TACあてる」

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【解説】

今まで紹介したテキスト集が「きんざい出版」ばかりだったので、出版元が異なる視点も必要だろう…と、TACのこの問題集を購入しました。

この本は、序盤は各分野の重要ポイントのまとめが網羅されてるほか、3回分の模擬試験が収められています。

私にとっては、この3回分の模擬試験が、勉強の後半戦になって“良いスパイス”になりました。きんざいのテキスト類には無い視点の問題を載せてくれてあるので、知らなかった知識をイイ感じに補ってくれました。

必要とするテキストまとめ

実体験からすると、以下の3つを最低限用意すれば良いかと思います。

  • 「精選問題集」の最新版(税抜4,500円)
  • 「特訓テキスト」の最新版(税抜4,500円)
  • 「TACあてる」の最新版(税抜3,300円)

テキスト選びのポイントは、きんざい主催の試験である以上は、きんざいのテキストを中心にするということ、そして違う出版元(TAC)の視点も取り入れる、ということだと思います。

また、過去問などの解説は、以下のサイトに結構お世話になりました。過去問の解説がテキストではよく分からかった場合は、このサイトで調べてみるのも有効だと思います。

fp1test.com

勉強計画

私もっつの15週間の勉強計画

私が立案・実行した3ヶ月間(15week)の勉強プランは、こんな感じでした。

○精選問題集(1年型落ち)1周目5week

○精選問題集(1年型落ち)2周目1week

○精選問題集(最新版)1周目(※実質3周目):2week

○TACあてる 模擬試験(3回分)を実際に解く(1周目):2week

○TACあてる 模擬試験(3回分)を分析(2周目2week

******ここで、試験まであと1ヶ月******

○過去問×3回分を解く+ミス箇所を分析:2week

○試験前の最後の調整(※):1week

※試験1週間前の調整内容

・精選(最新版)を実質4周目

・TACあてる の模擬試験×3回分の再々分析(3周目

・過去問の間違いポイントを整理

・まとめノートの整理

計:15week(約3カ月間)

なお、1week≒約12時間の勉強という感じです。平日は1~2時間、土日は4~5時間勉強する…みたいなリズムですね。

12時間/1week×15week≒180時間となり、ほぼ前述の勉強カレンダー通りとなります。

前述の通り、精選問題集(型落ち版と最新版)を使った勉強は、それぞれ中身の使い回しが多かったので、同じ問題集だったとして周回数をカウントしています。

勉強計画のポイント

まず、FP1級の学科試験は、問題集を何回も周回することに尽きます。なので、計画を立てる際は「◯ヶ月の間に、どの問題集を、何周するか?」という考え方で組み立てると良いかと思います。

私の場合は以下のような感じでした。

  • 精選問題集×実質4周
  • TACあてるの模擬試験×3周
  • 過去問×3回分
  • +α(まとめノート作成、等)

私の場合、「実践形式から知識を得る」という考えのもと、精選問題集や模擬試験に軸足を置いて勉強を進めました。

最初の周回1周目は…正直、問題なんて全然解けません。ひたすら問題文や解説を熟読し、分からない所は特訓テキストを開いて調べ、理解を深める…これを繰り返しながらじっくり読み進めます。そのため、最初の精選問題集の1周目は、5weekも時間を費やしました。

一度目を周回してしまえば、試験の全体像がかなりクリアに見えてきます。2周目、3周目…と進むにつれ、だいぶ短い時間で周回できるようになります。最後の方になると、1日で精選問題集を1周回できるようになります。

私が思うに、精選問題集を3,4周行えば、人によってはそれだけで合格ラインに乗る可能性があります

私の場合、約1ヶ月半かけて精選問題集×3周した状態で「TACあてる」の模擬試験をやってみたところ、3回分のうち2回が既に合格点を超えていました(模擬試験①は48+60=108点、②は64+75=139点、③は62+64+126点)

約1ヶ月半の期間で、試験運さえ良ければ合格ラインに乗る状態にまでなっていたワケですね。

最後の試験1ヶ月前は、試験形式に体を慣らすこと、起こりうるミスを未然に防ぐ調整…といった事に注力しました。

そのため、実際の過去問を試験さながらで解く勉強方法にシフトし、起こりうるケアレスミスを丁寧に潰す作業を繰り返していました。

ちなみに、過去問は3回分(4つ前、3つ前、2つ前の試験)を行いましたが、一番直近の過去問はやっていません。なぜなら、当日の試験に2回連続で同じ問題が出る確率はかなり低いだろうと踏んだからです。

……

勉強計画は、目標を週単位でシッカリ設定することが肝要です。

『~11/14までに、精選問題集1周目を終わらせる!』

『〜11/21までに、2周目を終わらせる!』

…などなど、可能な限り目標を小刻み且つ具体的に設定すれば、勉強途中で目標を見失ってダレることも少なくなります。

「基礎編50点+応用編70点以上=120点以上」を目指す勉強法

FP1級の学科試験は、四択問題の「基礎編(100点満点)」と、語句穴埋め+計算問題の「応用編(100点満点)」があり、2つの合計で6割以上(120点以上/200点満点)で合格です。どちらかが低くても、合計点さえ超えていればOKです。

よく言われる話ですが、FP1級学科試験は…

『基礎編は、範囲が広くて難しくて、とても基礎編とは思えない』

『応用編は、過去問からパターンが決まっていて、得点を取りやすい』

という特徴があります。個人差はあるものの、やはり基礎編は60点以上をとるのは、なかなか至難の業だと思います。

そのため、得点源である「応用編」のパターンをしっかりマスターして70点以上をとり、「基礎編」は程々に割り切った勉強で50点くらいを目指し…ちゃっかり計120点以上を取る、というスタイルをおススメします

基礎編の勉強方法

まず、勉強のとっかかりとして、基礎編は後回しにして、応用編から手を付ける方が良いです。理由は、基礎編から始めると心が折れるからです…応用編から手をつけた方が、精神衛生的にもやりやすいと思います。

基礎編の勉強は、ひたすら問題集の周回を重ね、知識のインプット作業+アウトプット作業を繰り返す…というのがセオリーです。

これは私の体感ですが、基礎編は、テキスト持込みOKだったとしても、たぶん90点も取れません。明らかに解かせる気がない、テキストのどこにも載ってないような問題が平気で1,2割ブチ込まれています。

とはいえ、基礎編にも頻出問題はあります。「デリバティブ取引」とか「生命保険の経理計算」とか…少しだけ傾向はあるにはあります。

そのため、基礎編の勉強方法は、「精選問題集」や「TACあてる」の模擬試験に1度でも出てきた問題は完璧に理解し、それ以上は…手を広げない!と、割り切った勉強方法が良いかと思います。

中途半端に知識の裾野を広げるより、触れた事のある知識の精度を高めていく方が良いかと思います。頻出度の低いレア問題を深追いして、貴重な勉強時間を食い潰すようなことは避けましょう。

余力があれば、まとめノートや自前の暗記帳を作るのも効果的です。パパッと復習できるだけでなく、作る過程で散らばった知識を集約する効果もあって◎です。

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※実際に作った暗記帳。Wordで要点をまとめて、B4版の冊子に印刷。当日も直前まで眺めていました。

基礎編は、+10点を上げる作業が非常に困難です。たぶん、基礎編を50点→60点に底上げするには+100時間は勉強が必要で、とても非効率です。

逆に、応用編は+10点を上げる作業が割と容易です。同じ時間を割くなら、応用編の点を上げる方に時間エネルギーを注ぐのが効率的だと思います。

応用編の勉強方法

応用編の勉強は、とにかく紙に手で計算を書きまくって、体で覚えさせましょう。

勉強やり始めでは、模範回答を“写経”するだけでもよいです。まずは計算の流れを書き殴って電卓を打ち殴って、体で覚えましょう。

応用編の出される計算問題は、だいたい以下のパターンしかありません。

  • A分野:遺族年金の計算、老齢厚生年金の計算
  • C分野:財務指標計算、ポートフォリオ計算、損益分岐点計算
  • D分野:青色or白色事業者の所得税計算、別表四計算
  • E分野:建ぺい率・容積率の計算、不動産譲渡の各種特例の計算
  • F分野:個人の相続税計算、非上場株式の株価計算

ざっくり言えば、各分野×2パターン=計10パターンくらいの計算方法を学べばよい、という話です。これは、前述の通り精選問題集を3,4周すれば、計算方法の基本形はまずマスターできます。

…しかし、計算方法の基本形をマスターするだけでは、70点には届きません。

応用編の勉強は、計算方法の基本形を抑えつつ、「ひっかけ方」のパターンを学ぶことも重要です。計算の基本形に加えて、「ひっかけ方」を知ってるか否かで、+10〜15点は伸びます。

例えば、各分野のひっかけ方の例は、こんな感じです。

(A分野)

  • 妻の年齢的に、ぱっと見「中高齢寡婦加算」を適用できると思いきや…そもそも遺族基礎年金を受給できるので、実は計算上使わない

(C分野)

(D分野)

  • 白色事業者(夫)の妻が専従者で、経費計算に入れると思いきや…まだ勤務が1ヶ月程度なので経費計算に入れられない

(E分野)

  • 建ぺい率計算で、準耐火構造を作ってて+10%ボーナスされると思いきや…防火規制がない土地だったので、そもそも+10%ボーナスが生じない

(F分野)

  • 教育資金贈与を受けてる孫が資金の使い残し(残額)を持っており、相続税課税されると思いきや…23歳未満だったので課税されない

…などなど。

特に上記のD分野やE分野のひっかけなんて、私も実際、本番の試験で見事に騙されてしまいました。これが分かってたら、たぶん+5〜10点は点数が良かったと思います。

応用編は、何回も周回して計算の基本形をマスターし、「ひっかけ方」のパターンを多く学んでおく。これをキチンとやると、70点あるいは80点と言った高得点が期待でき、基礎編の点数の穴埋めが可能となります。

……

応用編で大事なことを、最後にもうひとつ。

計算過程を求める問題は、とにかく採点者に『オレ、こんなに出来るんだよ!!』という知識アピールを全力で行い、部分点を稼ぎましょう

応用編は計算過程の部分点をもらえるのが特徴的です。実は、私の自己採点では、応用編は部分点ナシで約64点でした。フタを開けてみたら結果73点であり、部分点で+8点か+9点もらえた計算になります

答えに自信が無くとも、“回答欄が真っ白”はNG。僅かな知識の端くれであったとしても、悪あがきで2,3行は書いてみて下さい。もしかしたら+1、2点はもらえます。

基礎編だと、どんな頑張っても1問2点ですが、こんな悪あがきで1点2点をもらえるなら儲けモンです。部分点の“小銭稼ぎ”は、最終的な点数にボディブローのように効いてきます。やらない理由はありません。

さいごに(試験の心構え的なこと)

ここからは、FP1級の学科試験を勉強するにあたり、私なりに大事だと考える2つの視点を、以下に紹介します。若干”精神論”的な話も入れてしまいますが、どうかご容赦ください。

まずは、「90%の人間を蹴落として、自分が上位10%になる」ということです。

FP1級試験の学科試験は、冷やかしや趣味で受けるような人は(私以外には)ほぼおらず、金融機関などバリバリ現役で働く人が多くを占める、受検者層が厚めの試験です。それでいて、合格率は毎回10%程度で推移しています。

前述の「特訓テキスト」や「精選問題集」を使って、働きながら数百時間の勉強をする…そんなことは、殆どの人が当然のようにやっています。加えてスクールや勉強会に通う人もいます。普通の人が普通の勉強を普通にコツコツやっただけでは、まず上位10%にはなれません。

なので、『上位10%になるためには、私は何をしたらよいのか?』という自問自答を常に繰り返しながら勉強すると良いと思います。

問題集をやるだけでなく、ネットで徹底的に試験の情報収集を行う、直近の法改正には目を通す、基礎編より応用編を重視した時間効率の良い勉強をする、…等々、90%のモブ達を出し抜く努力を惜しみなくやりましょう。

私の場合、学んだ知識のアウトプット作業は全部パソコンベースで行いました。勉強用にまとめノートや単語カードを作る人は多いと思いますが、私の場合、手書きベースだと「時間効率が良くない!」と判断し、Word等で図式や文字をパソコンでバシバシ打ち殴り、アウトプット作業の時間効率を最大限に高める取り組みを心掛けました。

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※基礎編の要点を整理したまとめノートと、応用編の計算イメージを図化したペーパー。基本Word等で作成していました。

 

次に、「自分に属性が近い”先輩”を探して、その人にならう」ということです。

冒頭にお伝えした通り、私はスタートの段階から「3ヵ月・独学・最低ラインで一発合格!」…という勉強方針をとっていました。

実は、このような勉強方法は既に実践されている”諸先輩方”が多くいて、ネットで情報発信をされています。私は、そういった先人にならって実行に移したに過ぎません。

勉強するにあたり、まずは『自分自身の能力的に、何カ月の勉強期間が必要か?』という自己分析を行い、似た属性の”先輩”を見つけ、その人のやり方にならうのが良いかと思います。

例えば、資格通信教育のフォーサイトでは、「FP1級には600hの勉強時間が必要」「宅建には400hの勉強時間が必要」等ととうたっています。もちろんこれは資格学校なりの“盛った”数値です。

私の場合、宅建を約136hでとった自分自身の実績から勘案し、FP1級は200hくらいでイケるのでは…?と考え、「勉強期間は3ヵ月」と設定しました。勉強期間は短い方がモチベーションも保てますしね。

そして、ネットにある約3ヵ月間で合格に至った”諸先輩”の体験談ブログを複数拝見し、その人らの使用テキストや勉強スケジュール等の“共通項”となる情報を仕入れ、私自身に取り入れた…という感じです。

ゼロの状態からガムシャラに勉強を始めるより、誰か見本を見つけて動いた方が、勉強の息切れもしにくいですし、先人の体験談はなんだかんだ参考になります。

……

FP1級の学科試験は、資格試験の中でも”ニッチ”な部類の試験です。だからこそ、情報収集は非常に大事です。使えるアイテムはトコトン使い、時間効率のよい勉強を心がけることをオススメします。

たしかに、合格率は約10%と低いです。しかし、短期間(3ヵ月・180h)であっても、独学であっても、しいては専門外(土木野郎)であっても…一発で合格することは可能です。それは、私自身がエビデンスです。

決して褒められた点数ではありませんが…合格は合格です。私のこの体験談が、どなたかのお力添えになれば幸いです。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました!

FP1級の学科試験に合格しました!

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こんにちは、もっつです。

この度、2021年1月24日実施の「FP1級 学科試験」を受験しまして、なんと合格してしまいました!

今日はその速報的な記事としてアップしたいと思います。

今回の試験の“設定”

私にとってのFP1級は「趣味」

まずそもそも、なぜ私がFP1級を受けているのか?という話ですが…

完全に趣味です。

私の勤め先は金融機関でも保険業界でもなく、社内で経理や福利厚生の部門で働いてるでもなく…私個人は「土木技術」を専門とする総合職みたいな人種です。学歴的にも土木工学を専攻しています。

ですから、FP1級を取ったところで、仕事に活きることも給料が上がることもなく、FP業に転職も考えてません。受験料補助などの支援制度もありません。

(というか、土木仕事の職場に対して、そんな制度あるかなんて恥ずかしくて聞けてません…)

仕事で何一つ役に立たない…つまりは趣味レベルの資格取得だった、というワケです。

FP1級の受験のキッカケ

キッカケは大きく分けて3つあると思います。

1つ目は、FP2級の資格に価値がなくなった(と私は感じた)からです。

既に2018年に取得しているFP2級の資格に、私自身なんも価値を見出せなくなったんですよね。もはや持ってても持ってなくても一緒というか…

『そんな中途半端なら、いっそのこと上の資格を取っちゃおう!』と、そう思い立ったのです。

2つ目は、コロナ禍で家にいる時間を有効活用しようと思ったからです。

家にいてもAmazon primeで相席食堂を観るか、Nintendo Switch桃鉄をやるくらいしか過ごし方が無くなってたので、『どうせ家に“居させられている”なら、有効活用しよう』と思ったワケです。

3つ目は、趣味で何かひとつ極めてみたくなったからです。

私は良い意味でも悪い意味でも“器用貧乏”。しかも強烈な飽き性。野球もスノーボードもダーツもギターも…全てある程度はできるけど、誇れる程の上級者かというと、そうでもない…全部そんな感じのレベルです。

いい加減、なにか人に誇れるような一芸に秀でたモノが欲しいなあ…などと思ったワケです。

理由はとっても不純なんですけど、私がFP1級を目指した動機は、そんなところです。

また、以前に宅建を独学で取った経験もあって、宅建がイケたなら、FP1級もイケるのでは?』と思ったのも、自分自身の背中を押した要因のひとつでもあると思います。

私もっつの個人スペック

ざっと羅列すると、こんな感じです。

  • 30代半ばの男、既婚、子供なし
  • 国立大学大学院、土木工学専攻修士課程を修了
  • 勤務先・仕事内容はヒミツ(土木を専門とする総合職として勤務)、金融機関でも保険業界でもなく、それら業界の職歴もない
  • FP2級までは2018年9月に取得済み(2年以上のブランク)

…カンの良い人は『FP的な実務経験がない土木野郎が、どうしてFP1級を受けれるの?』と思った方もいるでしょう。詳しくは言えませんが、ワタクシ過去に仕事で「都市の再開発事業」に関わったことがあるんです。

…等々の仕事に関わった事がありまして、その実績をFP協会やきんざいに確認とったところ『“実務経験あり”でOK』との公式見解をもらったので、試験を受けれるに至ったのです。

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※こちらの中の「不動産会社、建設会社など土地建物取引・建築・相談業務に従事している方」に該当します。

勉強の方針

ざっくり言いますと…

独学+3ヶ月間(約180h)⇒スレスレ一発合格!

という勉強方針です。

私の中では「短期間+独学+スレスレ一発合格」というある種の“美学”みたいなものがありまして、入口から期間も予算も点数も、超省エネで合格することを目論んだ勉強方法で取り組みました。

なので、何処かのスクールや勉強会に通ったり、半年や1年じっくり時間をかけて余裕のある良い点数を取りに行く勉強スタイルではありませんでしたので、そこはご承知おきください。

使ったテキストとか勉強計画とか…詳しい内容は、後日「合格体験記」として別記事に書こう思います。

試験状況

試験はきんざい主催の2021年1月24日実施のFP1級学科試験を受験しました。

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会場は、東京の国分寺にある東京経済大学にて受験しました。会場を「東京の武蔵野地区」で選ぶと、だいたいココになる印象です。

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試験会場には行列がズラリ…これは、コロナ対策の一環で、入口で検問をしている渋滞です。当日は小雨だったため『早く会場に入れろよ!』的な文句を言う人もちらほら。

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試験席の状況を1枚パチリ📸

試験会場では、入口で体温等の検問を済ませた事を示すリストバンドを腕に巻かされました。また、厚労省からの決まりで、体調に異常がないかのペーパーも書かされました。

まさにコロナ禍対応の試験…といった感じでしたね。そもそも、この時期は新型コロナの緊急事態宣言が発出されている真っ只中でして、試験の開催すら危ぶまれてましたから、ある意味貴重な体験でした。

……

試験会場は、30〜40代の方、雰囲気的には男性が多かったかな?という感じ。まさに現役で働いてる雰囲気の人が多い印象でした。

初っ端から試験を諦めたのか、それともコロナ感染を恐れたのか…割と空席も目立ちました。午後になると、午前の基礎編の試験で玉砕して帰った人の空席も増えてました。私の隣も席もずっと空席でしたし。

流石にFP1級になると、受験者層のガチ感が凄いです。

試験前にペラペラ雑談する人は皆無です。試験室はホント静か。冷やかしとか趣味的な雰囲気の人はほぼいません。

呑気に「1枚パチリ📸」じゃねーよって空気感でした。私は完全に『来た所を間違えた』と思いました。

試験結果

試験結果は、約1ヶ月半後の2021年3月5日10時に公表されました。

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ひとまずは、これで「合格」との結果を知ってホッとしました。というか、率直な第一印象は『はぁ?マジかよ!?』でしたが…

私の事前の自己採点(予想)では、

  • 基礎編:50点
  • 応用編:部分点を考慮しないと約64点?
  • 50点+約64点=約114点(部分点ナシ)

でした。

合格ライン120点を割ってたので、非常にヒヤヒヤしたのですが…どうやら、部分点のプラスアルファで合格点に乗ったようでした。よかったよかった。

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今回の試験は、合格率は9.95%だったんだそうです。いつもよりは若干難しい回だった感じですね。

……

格通知から3日後の2021年3月8日、成績通知が家に送られてきました。

合否を知った上で見るので、穏やかな気持ちで開封してみますと…

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合計123点!

(基礎編50点+応用編73点)

スレッスレの合格!!

思ったより部分点が付きましたね!部分点で8,9点はプラスされたような印象です!

FP1級の学科試験には、「範囲が広くて難しい基礎編は50点、パターンが決まってて点を稼げる応用編を70点、合計120点を目指す」という“セオリー”があります。

まさにそれを体現したかの様な点数ですね。褒められる点数ではないですけど…

 

後日、具体的な勉強方法は別の記事におこして紹介しようと思います。これからの受験を考えている方の参考になれば…と思います。

本日もお読みいただき、ありがとうございました!

今の職場が酷過ぎて、逆に感謝の気持ちが出てきた、という話

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こんにちは、もっつです。

すんごい久しぶりにブログ書きます。本音を言うと、年明けからとても仕事面でキツくて、とてもブログ書けるような気力状態では無かった…という感じだったのですが、やっとそれも改善しつつあります。

超ワタクシゴトですが、仕事先の人事異動が決まって、3年ぶりに以前いた所属に戻ることが決まりました。今の職場が嫌だっただけに、喜びもひとしお…といったところでした。

そこで今日は、私もっつが今のクソ職場で3年間走り続けてきた苦労遍歴と、何だかんだいって今のクソ職場には感謝の気持ちが芽生えた話を、ダラダラ書き綴ってみたいと思います。

2018年度:企業の破産は突然に

私は、以前にヒラから1つ昇格した流れを受け、組織内で大きな部署異動をしました。

私の仕事先は妙にコングロマリット化が進んでまして、イメージで例えますと、ソニーの総合職として入社以来ずっと半導体部門で働いていた人が、ある年度からいきなり金融部門に異動させられたような感じです。(念のため、私はソニーの人ではありません…)

そんな感じで、2018年4月に全く畑違いの場所にポーンと“出向”レベルの異動をしました。知り合いもほぼおらず、今までのノウハウはリセットされたゼロスタートでした。

やっと流れをつかみかけた2018年10月。。。前代未聞の事件が起きました。

【過去記事】会社が破産するということ 〜僕は企業の破産を予見できるか?~

なんと、前日まで一緒に仕事していた建設会社が、突然破産しました。

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※イメージです。打ち合わせしに事務所にいったら、ガチでこういうのが貼られてました。事務所はもちろんもぬけの殻。

みなさん「破産」って言葉は当然知ってるでしょうが、本当に破産した直後の会社って、見たことあります?アレ凄いですよ。マジで夜逃げ同然で忽然と消えるんですから。

当時なんとか電話がつながった元現場代理人のオッサンのAさん(55才)も『自分トコの会社が破産した事実を、Yahooニュースで知った』って言ってました。それくらい急に訪れるんですよ、企業の破産というのは。中の社員ですらギリギリまで知らされないのです。

さて、一緒に仕事していた会社が破産された私に、どんなタスクが待っていたかと言いますと…

まず裁判所から即日で「破産管財人」という弁護士が選任されて、債務+債権の整理作業が超特急で始まります。夜逃げ同然の建設現場…それはもはやゴミ屋敷。それを何処までが債権で何処までが債務で…やりかけの鉄筋を1本単位で数量精査。奴らが借りてたであろう足場材や鋼材も全部のリース会社に私が一つ一つ電話して情報を整理。地元地域や関係者の方々に謝罪のドサ回り。これを僅か2週間で精算まで満了させろという鬼畜スケジュール。

鉄筋屋や型枠屋、様々な債権者から『まだお金払われてねーぞ!ウチはどうすれはええんやコラァ!』との電話がひっきりなしに鳴り響き、『そのお問合せは担当弁護士までお願い致します』と音声ガイダンスばりの鍛えられた定型文で返す日々。

破産した会社の事後処理の方法?勿論、弊社でそんな事例だーれも経験した事ありません。上司もみんな「もっつ君、がんばれ」状態です。

今や何とか落ち着きを取り戻しましたが、民間企業の破産劇の恐ろしさというモノをまざまざと見せつけられました。

余談ですが、この出来事は、私の株式投資に対する考えを一変させましたね。だってこの破産した建設会社、前年度の売上高は250億、海外の高速道路事業の大型受注も計画し、専門誌には「いま勢いがある会社」として社長の嬉々としたインタビューが取り上げられてたくらいの“優良会社”でしたから。

社員ですら破産を予見できないんですから、赤の他人の私が企業分析なんかできるわけないんですよ。皆さんね、四季報を読んだだけで企業の実情を知った気になってはいけませんよ。企業なんてその気になれば平気で粉飾しますから(偏見)

2019年度:まだまだいける、界王拳5倍だ!

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前年度の破産劇の余韻は残ってはいましたが、嵐は少しは落ち着きを取り戻し、職場2年目に突入しました。

まず、この年には私の右隣にT君という新人が加入し、私はこの新人T君のチューターを拝命しました。当然1年目なんて戦力の様で戦力ではありませんから、この“人員1名分”の業務量は、私もっつがダブルになって世話をする形になっておりました。

T君に和やか且つ丁寧に仕事を覚えさせ、やっと社会人らしくなってきたなあ…などと少しまったり気を抜いていた2019年7月上旬のこと。

係内の20代子持ちの後輩女子Rさんが、『旦那と離婚して、仕事を辞めて、地元の福岡に帰るぅぅぅ』と突然職場で泣き出す黒魔法メン○ラを発動。そして、後輩女子Rさんは何の引継ぎもせずにマジで辞めていき、その仕事はなぜか丸々私もっつの所へ

どうやら『もっつ君、去年の破産案件が少し落ち着いたから余裕あるだろう』との事で、私がフォローさせられる羽目に。

そこから間もない2019年8月下旬のこと。今度は、私の左隣の48才のオジサンNさんが、いきなり鬱病を発症して病気休業。その仕事はまたしても私もっつへ。A4×1枚のスッカスカの引継書でしたが、あるだけマシでした。

2019年12月、今度は育休明けで復帰したての30代の先輩女子Mさんが、程なく2人目をご懐妊を発表。先輩女子Mさんが産休に入るとのことで、その仕事はもはや何の疑いもなく私もっつへ

新人T君の世話…メンヘラ女子Rさんの退職…鬱病おじさんNさんの病休…先輩女子Mさんの産休…そして何より大切な私もっつ。

5人分の仕事を一人で担う!界王拳5倍!これぞクインティプル・タスキングじゃあ!!

※シングル・ダブル・トリプル・クアドラプル…5はクインティプルっていうんですね。初めて知りました。

あり得なくね?係に兵隊が9人いて4人が戦力外で、そのケツ拭きは私ですか???

ちょっと連投が過ぎませんか!?権藤・権藤・雨・権藤!もっつ・もっつ・涙のもっつですよ!何人分のプローパーを救えば良いんだ私は!

しかも、そんなカオスな年度を苦労してやり遂げた結果、2019年度の勤務評定は「並(普通)」でしたからね…

狂ってるよこの職場!ぜんっぜん普通じゃねぇ!普通なのはオレの評価だけ!それも普通じゃねえ!何もかもが普通じゃねええええ!!!

2020年度:吐いちまえよ、ラクになるぞ

もう今の職場が普通じゃないのは2年間で痛いほど分かったので、私はこの段階から「早く前の職場に戻せ」オーラを肩から放つようになりました。

上司が『もっつさんがもし前の場所に戻っちゃったら、だいぶ寂しくなるなあ』などと乾いたお世辞を言ってきたら『へへへ』と更に乾いた生返事を投げつける…そんな日々を送っていました。

…そして、2020年10月、またしても事件が勃発しました。

【過去記事】組織のトラブルを私個人で責任を負わされそうになった、という話

なんと、組織のトラブルの責任を個人で負わされそうになりました。

ざっくり解説しますと、私が担当していた案件で、とある民間企業と契約を締結していたんです。そしたらば、その企業がとある権力者を使って弊社を突っついてきたんです。『お宅らと2020年3月に結んだ契約内容はおかしい。内容を見直して契約締結を遡ってやり直せ』と。

勿論、お前らそもそも何度も協議を重ねて納得した上で契約書を締結したやんけ?という話ですが、そんな法的な倫理観もクソもない企業だったので、契約後しばらく経ってから無理やり権力者に泣き付いたワケですね。

一度結んだ契約書を遡ってやり直せだと??お前、それアメリカでも同じ事言えんの?

…しかし、権力者のそれにヒヨッた我が上層部は『当時の担当者は誰だ?○○課の“もっつ”だぁ?奴を調べ上げろ!』トップダウンを敢行。2020年10月下旬、いきなり夜に会議室に呼ばれて、取り調べを受ける羽目になったのです。。。

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※オレの中ではイメージこんな感じでした。実際は重役を筆頭に7,8人でしたけど。

『もっつ君…以前君が担当していた〇〇株式会社との案件について、2020年1月〜2月にかけてこの会社と行ったやりとりを、全て答えなさい。』

『いつ・どこで・何回…○○株式会社のどの関係者と協議をしたのか?方法はメールか電話か?その時々の相手方の反応は?それを全部話しなさい。』

キミが過去の協議で変な事したから、こんな事態になったんじゃないのかね?よく考えて、誠実に対応しなさい』

前年度のそんな前の…協議した日付や時刻やその回数?その方法が電話かメールか??そんなの全部覚えてたら超人だろ。お前ら昨日の晩飯すら怪しいクセに何を言うねんコラ。

たしかに事前の協議はしたさ。でも、それはどの仕事にでもあるやつです。メルカリだって取引する前に出品者とやりとりするじゃないですか。『その値段送料込みですか?箱は付いてますか?』『商品説明よく見ろや』みたいな。オレがやったのってそのレベルです。

しかも、先方にはちゃんと『その内容で社内の了承が取れました。もっつさんには細かな事前調整をしていただいて大変感謝しています。』とまで言われてんのよ。

あとね…そもそもオレの課って契約行為を取り扱う部署じゃねーの。その部署が知見を持つ奴いねぇっつーからオレが事前協議をヘルプしたって状況なのよ。組織の理事なのに職務分掌を知らんの?権限のない部署のオレ個人が呼ばれて取り調べ受けてんの、だいぶおかしいよね???

……

ここで勘のいい私は察したワケです。

コレは、アリバイを答え切れない私を“犯人”に仕立てて、『この度は、弊社の無能な兵隊がやらかしました、サーセンというストーリーにしたいんだな…と。早期解決を図りたいんだな、とね。

『そろそろ吐いちまえよ、ラクになるぞ?』…そんな雰囲気がビンビン。

あーコレは“トカゲの尻尾切り”が始まろうとしてるわ。カツ丼が出てこないタイプの取り調べショーが始まろうとしてるわ。

…でも、重役らの見込みは少し甘かったようでした。

私『○○株式会社とやり取りは主にT氏で、常にT氏が社に持ち帰り専務のK氏が判断を下す流れで、協議の場に同席した人間は…カクカクシカジカ…』

私『協議開始は1月27日の週に1回目。先方が持ち帰って再協議したのが2月3日の週、最終的な了承を得たのが…カクカクシカジカ…』

私『場所は全て当課の打ち合わせスペース。時間帯は先方が都合良い時間帯から15〜16時に固定し…カクカクシカジカ…』

私『メールのやり取りは…カクカクシカジカ…。提供した資料は…カクカクシカジカ…。受領した資料は…カクカクシカジカ…』

オレね、全部覚えてんだわ。○○株式会社もこの組織も…全員信用ならねーから、全部記録とってんの。

……

途中、私が『組織規定やコンプライアンスを厳に遵守し協議を行いました』と説明したら、ある上役から『あのねもっつ君、世の中そういうの全部守れるワケないんだから』という信じられない言葉も飛び出しましたが、結果的に、「○○課のもっつ君は悪くなかった」という結論に至って、無罪放免にはなりました。

…が、マジで酷いよね。権限のない仕事の責任を個人に取らせるなんて。必死に抵抗しなかったら、今頃どうなっていた事か…考えるだけでおぞましい。

日頃から身を守る行動って本当に大事ですね。まさかこんな形で自分を助けることになるとは思ってもいませんでしたが…笑

私の「人生のアセットアロケーション

2018年度〜2020年度の3年間、駆け足で振り返ってきたけど、本当に酷い部署でした。

皆さんどうです?さぞかし社会人辞めたくなるでしょう?こんな社畜人生イヤでしょう?FIREとやらをカマして配当金とブログ本の印税とアフィリエイトのぬくぬく隠居生活を送りたいでしょう?

いえいえ。

何言ってるんですか。私はこのクソ職場に感謝してます。「私にとって本当に大事なモノとは何か?」を教えてもらいました。

まず、何はともあれ健康第一にシフトしました。私の身体は思ってる以上に弱っちいです。どんなに筋肉を鍛えても、弱いものは弱いです。もうメニエール病の様な悪夢は繰り返さないようにしなくては。

【過去記事】耳の病気はスピード勝負だ ~「蝸牛型メニエール病」の発症体験談~

出世も諦めました。正確にいうと、管理職になるための昇進試験に落ちて踏ん切りがつきました。これ以上、我が身を削ってまで出世を掴みに行くほどの魅力を見出せなくなりました。これからは「管理職1歩手前」の年収8~900万くらいの社会人ライフでフィニッシュすることを目標に舵を切ります。

【過去記事】会社で出世するということ、出世を諦めるということ

どんなに忙しくとも、人と人との交流の大切さは忘れてはなりませんね。可愛がっていた新人のT君が家の都合で退職してしまいましたが、そんな人と人との“人間ドラマ”にには常に感動できる感受性は持ち合わせていたいですね。

【過去記事】隣の後輩君が退職した話 ~愛嬌と度胸があればこそ〜

あと、鬱病で休み…産休で休み…そんな人らを近くでフォローしてて気づいたんです。休むときは、自分から手を上げて休まなきゃダメなんだ、と。職場に『キミ、辛そうだから休んでいいよ』と指図してくれる人なんていません。本当に本当に身体にガタが来たら、周りを気にせず自ら手を挙げて休むしかない。世の中、休んだもん勝ちです。

……

「健康」「キャリア」「お金」「人間関係」「自分の時間」…もちろん全部が大事ですが、全部を100%求めるのは不可能です。健康とキャリアなんてもはや逆相関です。

私もっつにとって最適な比率とは何か。この3年間で、私が目指すべき「人生のアセットアロケーションみたいなものがよりクリアになったような気がします。

社会人やめないよ!楽しいからね!

もし心も身体もダメになってしまったら、まずは手を上げて休んで、それでもダメなら部署異動を申し出て、やっぱりダメなら転職して違う組織を求めればいいんです。私も1回転職してますし。

やっぱ私は社畜なんだと思います。でもそれでいいんです。辛い事があってもいつかは終わりが訪れて、語れる話のネタがいっぱいできて、以前よりも成長して古巣に戻る…

無茶苦茶ツラい経験をしたからこそ、一人の大人として深みも出たような気もします。

なんだかんだ社会人ライフって、波瀾万丈で人生に深みも出て楽しいっすよ!困らん程度にお賃金くれるし、まだまだ辞められないっすね!

30代でFIREだあ?アーリーリタイアだあ?辞めてやるもんかバーカ!

少なくとも、成長させてもらった職場を“豚舎”などと呼ばぬよう、一応は敬意を持ってキチンと去りたいですね。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。

 

2020年の資産運用を振り返る

こんにちは、もっつです。

今日は、2020年の投資・資産運用について、振り返ってみたいと思います。

ポートフォリオアセットアロケーション

2020年12月28日現在、私のアセットアロケーションはこんな感じでした。

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リスク資産の内訳

iDeCo口座で…

つみたてNISA口座で…

特定口座で…

といった感じで、株式の投資信託を積み立てながら保有・運用をしています。

つみたてNISAでは、私が先進国株式をポートフォリオのメインに据えているのもあって、eMAXIS Slim先進国株式に33,333円/月を積立投資しています。iDeCoは、そろそろ楽天証券のラインナップどうにかならんのか…と思いながらも、惰性で楽天VTIを買い続けています。

特定口座での運用は、特に深く考えずeMAXIS Slimのシリーズを買い込んでます。ま、インデックスファンドの運用成績やコストの差なんて微々たるもんなので、そこで悩んでても時間効率がよろしくありませんし。eMAXIS Slimオールカントリーを採用していないのは、単なる個人的な好みです。

数年前はバラバラと複数のファンドやETFを持ってましたが、損出しのタイミングで処分して、スッキリとした構成にして、ここ2,3年はこんな感じです。なのでこれら以上の投資モノは保有していません。

配当金をもらう生活にも心が揺れた(というか実際に保有してた)時期もありましたが、とにかく管理が面倒なのと、多分自分はそこまで株式投資が好きじゃないなってのも感じたので、投信オンリーになっています。

だいたいリスク資産100のうち「先進国株式65:新興国株式20:日本株式15」くらいの比率を目指しています。現状、だいたいそんな感じでおさまっているので、特にリバランスはしません。

低リスク資産の内訳

という構成です。実際のところ、日常的に触ったりコントロールしてるのは、この「低リスク資産」の方だと思います。

現金預金は、楽天銀行のマネーブリッジで利率0.1%(税抜)で預金して運用しています。運用…というと大袈裟でして、単に漫然と預けてるだけです。

積立年金保は、私の職場が提供しているもので、イメージでは明治安田生命の「じぶん積み立て」が近いです。運用利率は1~1.5%ほど、更に生命保険料控除と個人年金保険料控除の2つの節税枠(しかも旧制度の適用)をもらいながら、計2万円/月を積み立てて運用しています。

米ドルについては、FX口座内にレバ2倍でお金を置いて、スワポ目的でのんびり運用しています。米ドルを持ち始めたきっかけは、自分自身が日常的に為替情報にアンテナが張るようにするためです。その時々の気分で、日本円をドル転していて、特に戦略めいたものはありません。

国内債券ファンドは、ハッキリいって運用面は度外視で、管理面だけで保有しています。私の場合、どうも現金貯金って捗らないんですよね。低リスク資産の比率を上げてアセアロを“安全側”にコントロールしたい時は、この国内債券ファンドのボリュームでコントロールしています。もう少しまとまった資金になったら「個人向け国債」も検討すると思います。

リスク資産・低リスク資産の割合

数年後にはだいたい「リスク資産70%:低リスク資産30%」くらいにしようと考えています。

2〜3月にかけての“コロナショック”の最中は、株式が軒並み下がりましたが、最大でも約18%下落で済んだのも、低リスク資産のおかげであるところもありましたし。

今後ゆっくり時間かけて有リスク資産の比率を落として、安全寄りのアセアロに推移させていく予定です。

年間の入金力・リターン

年の途中で毎月の投資額を少し上げましたが、現在は毎月で約15万円の積立をしていました。

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その他には、節税分(住宅ローン減税・保険料控除など)や、ポイ活などで得た単発的なお金を、単独で買付にまわしたりしています。

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今年1年間で行った入金とリターンは、こんな感じでした。個人的には「年間200万円の入金」を目標に掲げているので、無事に目標達成といった感じです。やはりコロナ禍でお金を使わなくなったのはデカいですね。

また、このうち約24万円分は「ポイ活」が原資です。ポイ活の存在もこれまた偉大ですね。

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2020年は、ポイ活で得た分はほぼ全て国内債券ファンドにぶっ込みました。ポイ活も今や案外バカにならない規模になっていて、たぶん累計で約100万円くらいは、ポイ活による資産です。

……

保有する資産の年間リターンについては、全部をひっくるめて全体的に+9.7%といったところですね。

iDeCoだけやたらリターンが良いのは、コロナショックの直前の2月中旬に定期預金にスイッチングして、コロナショック中の3月中旬に楽天VTIに戻したからです。めちゃくちゃラッキーなタイミングでしたね(笑)

しかし、まさかプラス収益で1年を終えるとは…2〜3月の“コロナショック”が嘘のようですね。

総括・その他の雑感

かれこれ本格的に投資を始めて5年が経つかと思います。さすがに年数だけ経ってくると、運用成績は置いといて、“自分自身の投資属性”ってものが、以前よりもより鮮明に分かってきたように思えます。

前述のとおり、今年2020年2〜3月にかけて、コロナショックによる大幅下落が起こりました。やはり今年はこれが一番のトピックでしょう。流石に、あんなに“サーキットブレイク”という単語を耳にしたのも生まれて初めてです。

頭では分かっていても、ああやって暴落らしいイベントが実際に起こると、自分の属性がよく分かりますね。

自分って意外とジッとしてられない人間なんだなぁ…とか、意外とSNSのこういう類の情報に煽られる人間なんだなあ…とか、でも暴落を分析するほど投資は好きじゃないんだよなぁ…とか。人は危機が迫ってる時こそ本性が出るもんですね。

5年経っても相変わらず相場のことは全然詳しくないですが、「投資をしている“私”という人間」については、以前よりかなり詳しくなった気がします。

同時に、長期投資の難しさも少しずつ分かってきたような気がします。私でさえ全然ズブの投資初心者なのに、SNS上では私よりも歴が浅くて威勢の良かった人が、湧いては消え、湧いては消え…というのを数多く見かけました。やはり、続けるというのはただそれだけで価値があることなんだなぁ…などと感じたりしています。

……

引続き、私は世界経済も企業経営も何も分析しません。というか、できません。頑張ればできるようになるかも知れませんけど、面倒なのでしません。敢えて「おバカ」に留まります。もっと投資について勉強されたい方は、私なんかではなくて他のお詳しい方のブログ等を参考にされることをお勧めします。

今後も「毎月積立+インデックス投資」の方針で。やるとすれば、ポイ活を絡めた単発的な手動投資と、今回みたいな定期的な全体チェックをたまに。そんなゆる〜い感じで、2020年も投資を続けていく所存です。

 

では、最後に…

え?まだ年初来マイナスの人っているの???(煽)

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。

隣の後輩君が退職した話 ~愛嬌と度胸があればこそ〜

こんにちは、もっつです。

ついこないだ、私の隣の席に座っていた後輩のT君(2年目・24歳)が退職しました。所謂「家庭の事情」ってやつです。

そこで今日は、私の隣の後輩“T君”が退職した話でも、だらだら書いてみたいと思います。

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家業を継ぐため、突然の退職

今年の10月、急に私の係のメンバーが会議室に召集され、上司の係長に促されるように、T君の口からこう告げられました。

「本当に突然ですが、12月をもって退職することになりました。」

「もともと、実家が有限会社の工場を経営しているのですが、父が先日、急に心臓を悪くしてしまい…」

「緊急で家族会議をした結果、末っ子ですけど、私が実家の工場の経営を承継することに決めました。」

あまりにも突然の報告に、流石に私も含め全員がビックリしていました。

…でもおそらく、急に辞めるなんてことを想像していなかったのは、T君本人なのかもしれせん。短い期間の中で展開がガラリとに変わり、急激に重大な判断を迫られたのでしょう。

しかし、彼の眼は悲壮感で一杯…というよりは逆で、何か悟ったような、吹っ切れたような、とても清々しい眼をしていました。完全に覚悟を決めた表情でした。まだまだ若いのに思い切った決断です。

そんなこんなで、ギリギリまで係の皆で業務の引継ぎをしつつ、先日無事にT君を職場から送り出してあげたのでした。

私の”教え子”でもあったT君

T君は大卒新人で僕の隣に入社してきました。そして彼は、私が新人教育をしたコでもありました。弊社では1新人に1チューターが付く(弊社では“チューター制度”と呼んでいる)のですが、そのペアが私とT君だったワケです。

彼は、上司達からの期待もあってか一番怒られていて、それでも『いや~派手にやられちゃいましたよ~』とケロっとしている図太さもあり、反射神経やガッツもあり、いい意味で” 今の若い子”らしくない泥臭さがあって、とても明るく感じのいいヤツでした。

私は今までも何人か新人教育を拝命されてきましたが、私の教育方針は「放任主義」。

聞かれた事に答えたり業務でカオスになった時にフォローする程度で、基本は横で「T君ファイトファイト〜」と言ってるだけの、激ゆる教育。私の教育指導は雑談が中心です。

私が伝授した教えなんて…

『難しい判断は、サッサと課長・部長マターにステージを上げて、奴らに責任とらせてナンボ』

『お金のことは自分自身で学ぶしかないんだぜ。SNSの調子イイ話は信じたらアカンよ』

『仕事でひとり悩んだら、周囲にバラ撒いて巻き込んで”みんなの悩み”にしとけ』

『常に定時ダッシュしまくって、早く定時ダッシュするキャラを確立しとけ』

『飲み会が続く時はハイチオールCを飲んどくとイイよ』

『20代のうちにひと通りの承認欲求は満たしとくとイイよ。オッサンになってからの承認欲求はガチで見てられんぞ』

ってな感じでしたからね(笑)

ゆるく教育係をしていたとはいえ、やはり私にも他の同僚とは違った思い入れというものはあったワケです。

教え子のT君から教わったことは「愛嬌」と「度胸」

歳が10コ以上も離れたT君ですが、彼の姿から勉強になったことが2つほどありました。

1つ目は「愛嬌」

T君は非常に”陽”の要素がある人で、不思議と人や仕事が寄ってくる属性がありました。何かと誰かから相談事を受けたり、先輩や上司からイジられたり、どーでもよい仕事が何故か彼だけに降りかかってきたり…

彼は実に"愛されキャラ"でした。損な役回りも多かったと思うけど、「愛嬌」というのは“才能”だな…と、見てて感じました。

そして、もしT君がこれを自分自身の武器としてちゃんと認識し始めたら、今後どんどん凄い逸材に仕上がっていくなあ…などと、T君が秘めているポテンシャルを感じていました。

2つ目は「度胸」

20代前半にして、一応それなりの会社を辞めて実家の零細の工場を継ぐ…ウチの会社でヌクヌクと働き続けることと比べると、どこを切り取っても分が悪い判断です。

たぶんネット上で似た話題になったら…

『そんなん工場の従業員の誰かにやらせて、暫く様子見とけばええやん』

『今時、零細の工場なんてそうやってツブれるもんだよ』

『普通に勿体ない。もっと冷静になればいいのに』

などと切り捨てられるのが関の山。私がT君と逆の立場だったら、到底このような決断はくだせません。

ですが、こういう一世一代のシーンで、損得無視で度胸一発の決断をくだせる人こそが、何か凄い事を成し得ることができる人なのだろう…ということを、彼の背中をみて感じました。

……

「愛嬌」と「度胸」

今思うと、T君はこの強力な2つのセンスが卓越していました。これらはもう立派な”才能”。絶対に後付けでは身に付かない代物です。これは年上年下関係なく、身近に接していて尊敬していました。

「最後だから写真とろーぜ!」

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最終日、T君は退職の辞令交付を受け、皆の前で退職の挨拶をしました。その瞳はかすかに潤んでいました。

コロナ禍ゆえ送別会もできません。コロナとは本当に罪深い奴です。

できるセレモニーらしいものはひとしきりやって、あとは荷物抱えて「お世話になりました」と帰るだけ。

そんなタイミングの刹那…

『せっかく最後だから、係のメンツで写真を撮ろーぜ!』

『もうクソ課長も帰ったし、散々怒られた課長席に座って写真に映りなよ!』

と空気読めない卒業式ノリの一声が。

……

ま、私なんですけどね

 

社会人にもなりますと、いい大人が職場で記念写真をとるなんてこと、中々みんな気恥ずかしくてやらないじゃないですか。

それに、きっとT君も、家業を継いでふとした瞬間、『前は〇〇って会社で働いてたなぁ』っていう”証”みたいのが欲しくなる時があると思うんですよね。

そんなことを思って、空気読めてないの分かってて言ってみたんですわ。

そして、20代から50代のイイ大人が8人、T君を囲って集合し、T君には勢いで課長席に座らせて”一日課長”みたいにさせて、ギャグみたいな写真を1枚パチリ。

写真はみんなイイ笑顔。さすが、”陽”の雰囲気をまとうT君そのものって感じでした。

……

そして、本当に本当の最後、彼の去り際に…

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『頑張ってね!”社長”!!』

とグッと握手を交わして別れを告げ、そしてT君は最後までいい笑顔で去っていきました。

退職って人間ドラマ

今や、働き方もめまぐるしく変化していて、組織にとらわれない働き方が定着しつつある時代です。退職なんてただの通過点…そんな見方もあるのでしょう。

コスパ?年収?会社のブランド?GAFA?副業??FIRE?一体それがなんだって言うんですか。

私は少々古臭い人間なのかもしれませんが、やっぱり退職って“人間ドラマ”なんですよ。その人が真剣な人間であればあるほど、ドラマなんですよね。

聞くに、彼の工場は30年は続いているとのことで、そもそも企業として健全な部類だと思うので、きっと大丈夫でしょう。T君は我々の心配をよそに、フル回転で工場経営を頑張ることでしょう。何より、あの愛嬌と度胸があれば、何だって何とかなるでしょう。私もあの愛嬌と度胸が欲しいものです。

生来きって性格がひねくれている私もっつですが、こういう人間臭い感覚だけはいつまでも大事に残していきたいものですね。

 

本日も、お読みいただき有難うございました!

組織のトラブルを私個人で責任を負わされそうになった、という話

こんにちは、もっつです。

先日、仕事の中で、ありえない不当な扱いを受けました。ちょっとスマホを触るのも億劫になるほどに、プライベートが“プチ炎上状態”でした。

そこで私は今回、所属する組織を相手に「静かに戦う」事を決意しました。今日はそんな出来事の経緯を面白おかしく記事にしてみようと思います。

出来事の経緯

流石に生々しく書き過ぎると私の身バレが怖いので、詳細や具体名は言わないでおきます。

…その代わりに、私もっつが「中学校で働く先生」であると置き換えて、限りなく現実に起きた出来事に近い形を再現してみました。私は学校関係者でも何でもないですが、世界観はイイ感じに創作できてるかと思います。

ちょっと設定が込み入ってますが、それくらいリアルの出来事が複雑だった…ということです。

なお、以下に出てくる固有名詞は全部実在しません。完全創作ですので、悪しからず。検索かけても何も出てきませんよ。

舞台設定

職場環境

○あおば市立 山海中学校

生徒1,000人級の市内でも随一のマンモス中学校です。職員数は教職員含め約150人います。

学校そのものは「あおば市教育委員会」の傘下にある学校のひとつです。

単純に、そこそこ規模の大きな組織での出来事だと思ってもらえれば結構です。

登場人物

○私(もっつ)(34)

この学校で数学の教職員として働いています。あおば市教育委員会の採用で、職員歴は通算12年目、中堅一歩手前の職員といったところ。流石に、仕事上なにがセーフでどこからがアウトがか…くらいの分別はできます。

山海中学校での勤務は、今年で4年目になります。昨年度は3年1組の担任をし、生徒40人を卒業まで送り出しました。今年度は新たに1年1組の担任をしています。

○山海中学校教頭・吉田吉男(58)

山海中の実質ナンバー2であり、職場の直属の上司です。再来年で定年退職の予定です。

山海中学校で働いて6年目で、校長ですら口を挟めないくらいに経験豊富の古株です。日頃から業務の実権をかなり握っています。

ベテランらしく、若手に対して一方的に意見をぶつける等の“老害”っぷりを発揮する人で、部下全員から疎まれています。しかし意思決定を掌握する直属の上司なので、皆逆らえない状態です。

また、定年退職のゴールが見えてきたからなのか、学校の諸問題は積極的に解決せず、先送りして流そうとするスタイルをとっています。

早い話が、責任逃れをする老害上司、という感じです。

○あおば市議会議員・藤堂たかひこ(62)

在職5期目、当あおば市のベテラン市議会議員です。教育分野に熱心で、あおば市教育委員会の委員長にも顔がきく人物です。山海中のOBでもあります。

そのため、『英語教育にTOEICを導入できないか』とか『修学旅行先は北海道のウポポイにすべきだ』とか…事あるごとに学校を引っ掻き回す面倒な注文を入れてきます。しかし、教育委員長にも顔がきく人物ですから、学校もいつも困りながら対応を強いられている状態です。

こちらは、組織を牛耳る面倒な第三者…といったところでしょうか。

○白鳥ツカサくん(15)

昨年度、私もっつが担任していた3年1組の元生徒です。お父様が地元で有名な地主で、それゆえボンボン育ちの悪ガキでした。学業成績もイマイチです。

実は「白鳥くんチのお父様は、藤堂市議に多額の個人献金をしていて、白鳥家と藤堂市議は蜜月な関係らしい…」との噂が絶えませんでした。そのため、白鳥くんの担任をする際、校長や教頭からは『くれぐれも気をつけて接するように(どうかワシか退職するまで問題は起こさんでくれ…)』と忠告されていました。

白鳥くんはバカなので当初は高校進学すら危ぶまれていました。第一希望は流石に無理でしたが、何とか第二希望だった高校に進学でき、無事に送り出すことができました。

噂では、高校では特に問題も起こすことなく、それなりに高校生活を満喫してるそうです。

2019年度の白鳥ツカサくんへの対応

担任を持ってみますと…悪い噂が先行する白鳥くんはやはり中々の悪ガキでした。しかし、校長から『くれぐれも…』と忠告されたとて、現場では彼以外に39名の生徒がいますから、彼だけに忖度はできません。

なにせ、学校には「学習指導要領」というルールブックがあり、これを逸脱した教育指導は、原理原則論からしていけません。

いくら悪ガキといえど、原理原則はしっかり守りながら白鳥クンの教育指導をしてきました。といっても、教室で騒いだ時は叱り、授業中に寝ていたら起こし…ごくごく当たり前の範疇での指導です。

また、白鳥クン本人もいうても15才の子供。高校に行けるか不安になったようで、放課後に白鳥クンの悩み相談を何度も引き受けていました。そうして1年間、信頼関係を築きながら仕事をしてきました。

無事に3年1組のメンバー全員が進路も決まって卒業となり、私はクラスから寄せ書きをもらいました。白鳥くんからは、こんな言葉が。

『もっつ先生で本当に良かったです。こんなに悩みをたくさん丁寧に聞いてくれた先生は他にいませんでした。』

『高校に行けたのも、もっつ先生のおかげです。いっぱい迷惑かけちゃったけど、本当に本当にありがとうございました』

……

泣けるやないか白鳥( ;  ; )

そして、無事に生徒40人を送り出したのでした。

2020年10月…事件は起こる

年度が変わり、私は新たに1年1組の担任となりました。抱える生徒も一新され、進路を抱える3年生の担任とは違って少し余裕も出ました。

年度が変わって半年経った2020年10月23日(金)、事件が起こります。

私もっつは、吉田教頭と校長から緊急で呼び出され、こんな事を言われます。

『緊急です。昨年度の2019年12月〜2020年2月頃にかけて、卒業した「白鳥ツカサ君」の指導方法について、週明け10/26(月)に市教育委員会の委員長まで報告することになりました。

『もっつ先生。今から私たちと一緒に委員会に出向いて、その経緯を細かくすべて話しなさい。日常的な指導やその方法の具体、面談した場合はその日時と相手の反応まで…昨年度の出来事を洗いざらいすべて報告しなさい!』

…はぁ???

去年度の終わった話、しかも感謝の言葉まで貰って円満解決した話を、なぜ急に今になってほじくり返すことに???

しかも、報告先は教育委員長?トップオブトップやないか。意味が全くわかりません。

……

さすがに納得いかなさ過ぎるので、もう少し詳細を聞いてみました。すると、こんな背景が明らかに。

『どうやら今日、藤堂たかひこ市議が、いきなり「中学3年生の進路指導に関して、学習指導要領を見直す余地はないのか?」っていう申入れを、しかも教育委員会の委員長に直接入れたらしい。』

『藤堂市議と白鳥家が“蜜月”なのを教育委員長もご存知でね…それで委員長はピンときたらしいのよ。「これは、去年山海中にいた白鳥ツカサくんが、第二希望の高校に進学したことが絡んでるな」って。』

『息子が第二希望の高校に進学した事に不満だったお父さんが、蜜月な市議会議員に泣きついて、教育委員長を突っついてきたんじゃないか…と推測したワケ。』

『そして、委員長のトップダウン「山海中の当時の担任は、何をしてくれたんだ!」って話が推測で発展してね。だから、当時もっつ先生がどう指導してたか、アリバイを洗いざらい出せ!ってなったのよ。』

おいおい、納得できるかよ!

連行、そして事情聴取

しかし、そんな文句を言う暇もなく、委員会に連行された校長と教頭と私もっつ。

会議の場では委員会の幹部ら5,6人に囲まれ、“針のむしろ”状態のもっつ。そこから「もっつが悪い事をした」というスタンスのもと、事情聴取が行われ始めました。

  • 白鳥ツカサくんとは、何月何日の何時に、何回、どこで面談したか?
  • 彼に、第一希望の高校ではなく第二希望の高校を進言したのか?本人は納得していたのか?
  • 日常的な指導は適正だったか?行き過ぎてなかったか?

とまあ、定時過ぎて20時頃までブッ通しで尋問されました。もはや警察の取り調べです。

半年以上のそんな細かな話、ぜんぶ覚えてるワケないやんか。そして、バカな悪ガキを指導するだけでも大変だったのに、なんとか高校に入れて、寄せ書きで感謝の言葉もらってる時点で、及第点以上のことしてるでしょ。そして俺の苦労は職場のみんな(吉田教頭以外)が理解してくれています。

会議の中で流石に私も黙っておれず、こう弁明しました。

『白鳥ツカサくんだけ忖度するようなことはできませんから、学習指導要領の原理原則を守って、日頃から厳正に教育指導をしてきました。』

『それは、職場の皆が理解しています。生徒本人からも感謝の言葉まで貰ってます。』

…すると、しびれを切らした上司の吉田教頭から、こんな発言が飛び出したのです。

『あのねえ!原理原則を守るっつったって…そんなの現実は無理に決まってんの、君も分かるだろ!!』

『原理原則なんて置いといて、生々しい話まで本人と膝を突き合わせて話をしてこなかったから、こんな事態になってるんじゃないか!!少しは今の状況を考えろ!』

はあああ?????

もう上司も守ってくれません。まるで責任は私1人にあるかのように、事情聴取が進みました。

……

最終的には、なんとか“私もっつの当時の仕事のやり方は適正だった”ということで経緯が整理され、A4×2枚の「経緯資料」として整理されました。そして、その「経緯資料」のペーパーを使って、後日、委員会幹部が委員長に報告がなされた…らしいです。

こうして、事態は終止符が打たれました。

まるで何事もなかったかのように、また普段と変わらぬ日常が再開されました。

私は戦うことにした

前述のストーリーは、設定から何から何まで完全に創作ですが、私が実際に働く職場で、つい先日限りなくこれに近しい出来事が起きたのです。

前年度の過ぎ去った仕事のことで、組織をあげて“晒し首”にされて尋問を受け、そして個人単位のこと細かなアリバイが組織のトップにまで報告されました。

なぜ私は、ここまで悪者かのように根掘り葉掘り半年以上も前のことを事情聴取されるのか。しかも、めちゃめちゃ適正に仕事をして、既に解決済みの話なのに…です。

まるで何かあったら、責任がオレ個人にあるみたいじゃないか。上司の責任は何処へ行った?今回は「もっつの仕事は適正だった」で終わったけど、ちょっとでも落ち度があった場合、今頃私は一体どうなっていたのだろう…そんなことを考えたら恐怖でしかありません。

そもそも、元をたどれば『要領を見直して欲しい』っていう申入れじゃないか???シンプルにオレ関係ないじゃん。組織の長が勝手な憶測をして、トップダウンでオレ個人の尋問が行われてる状況が既に異常じゃんよ。

……

正直言って私は失望しました。職場にも、組織にも。あまりにも不当な扱いでした。

職場というものは、時にとんでもない不条理なことが起こるものです。勿論そんなこと起きないことが当たり前で然るべきなのですが。それもまた社会…ということでしょうか。

社会人ゆえ、ある程度社畜に染まるのは仕方ないことですが、ある程度は染まり切らずに「おかしいものはおかしい」と感じられる感性は、何歳になっても残しておきたいものですね。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました!